200年住宅のつくり方 №15 OMソーラーパネル
200年住宅は地球環境にも優しくなければいけません。この住宅はOMソーラーの家。太陽熱で床暖房をする働く家です。
太陽光線と屋根面とが直角に近いほど受ける太陽エネルギーは大きくなります。冬の太陽高度は低いので集熱パネルの屋根面は勾配をきつくします。ここでは45度にしました。
”№10屋根断熱”のとおり、断熱材の上に遮熱シートを張り、その上に通気層をつくっています。軒先から入った空気がこの通気層を通り抜ける間に太陽熱で熱くなった屋根材の熱で暖められるのです。
屋根材はガルバリウム鋼板。瓦棒葺きです。
一般的な屋根通気工法の場合、屋根面で暖められた空気は、 屋根の一番高い部分(=棟)から排出されます。
OMソーラーの家では、この暖かい空気を暖房やお湯を作るのに使うので、集めなければなりません。そのダクトが北側の屋根にあります。
屋根面を通り抜け、暖まった空気がダクトに入り、ここからファンで床下に送られるのです。
風や気温の影響を抑え、より高温の空気を作るためにガルバリウム鋼板の上に強化ガラスを固定します。真冬でも60℃程度にまで上昇します。
太陽が暖めた空気が床下のコンクリートを暖め、蓄熱し、ふんわり暖かい室内に感激するとともに太陽に感謝の気持ちが生まれます。
鹿児島の木でつくる木造住宅
風雅匠房 深野木組
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