プレカット工場、木造住宅構造見学バスツアー
1/20(土) 心配していた空模様も晴天に恵まれ、楽しく有意義なバスツアーが開催できました。
「森を守る住まい塾」の第2弾。製材され太陽と風でゆっくり時間をかけて乾燥された天然乾燥材。加工され住まいになる過程の見学ツアーです。
鹿児島中央駅に集合し、まずは東開町の天然乾燥材置場へ。出荷待ちの材料を見たり触ったり。天然乾燥材の優位さを学びました。
場所をプレカット工場「ワイテック」さんに移動。平面図を基にコンピューターへ加工情報の入力状況を見せてもらい工場へ。
40坪ほどの住宅を加工するのに、大工さんだと1ヶ月ほどかかるのに、プレカット機ではわずか5時間ほどで完了。精度も高く均一で耐震性の高い住まいが工期を短縮して造ることが可能になりました。
でも、登り梁などの特殊な加工や丸太の加工は対応できず、熟練した大工さんの手により切り込まれます。工場内は集塵機により鋸くずの飛散も無く、とてもきれいな状態です。
次々に送られていく木材が入力データにしたがい、仕口や継手が加工され形を変えていく様子に「おもしろいねぇ」、「あきないねぇ」の声。予定時間をオーバーしバスに乗車。
次は春山町に建設中の天然乾燥材にこだわった住宅の建設現場。木の香りと木目の美しさに感嘆の声があがります。
板状のポリスチレンフォームを断熱材とし、基礎断熱、外壁外側断熱、屋根断熱で連続した断熱層をもつこの住まいは、吹き抜けで家全体が均一な温熱環境になります。
これまでと同等のエネルギー消費で家全体が快適になり、洗面所やトイレ、廊下の寒さから開放されます。暖房器具は深夜電力による蓄熱式暖房機を設置します。
屋根の断熱材(厚さ50㎜のポリスチレンフォーム)はその両面に空気層があり(写真はその模型)、断熱性能を高め、夏の2階の天井からのほてりから解放します。
屋根葺き材側(上側)の空気層には軒先から外気が入り棟換気から抜け、屋根材の熱が断熱層に直接伝わらないようにします。
下側の空気層の内部側にはアルミコーティングのシートを貼り、断熱材から放射される熱線を反射し、夏の内部への進入を妨げると共に、冬場の内部の熱の逃げを防ぎます。
ご参加いただいた28名の方々ありがとうございました。
この住宅にご興味があるかたはご連絡ください。ご案内いたします。
3月には完成見学会。また、この住まいは施主様のご協力でモデルハウスとし、しばらくの間宿泊体験のでご期待ください。
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